このあと、遠征のメンバーが次々と集まり、合流。やはり団体行動ということでチェックイン等は開始時間と同時に手続きをしてもらうという感じに。
そしてローマまで13時間。
僕はこの時点で55キロちょっと。機内食は全部我慢です。席が隣になったO原さんは食べにくかったかもしれなくて申し訳なかったです。
ただ、残さず全部食べてました。
さすがに水分まで全てカットとなると体調がやばくなると思われたので、フライトアテンダントさんが飲み物を持ってきたときには好きなものを大事に大事に飲みました。
おなかが減っているので時間がなかなか進まない。座席についているテレビでX-MEN オリジナルやラッシュアワーなどの映画を観て時間を潰します。
そうしているうちにようやくローマ到着。
さらに小さい旅客機に乗り換えてテッサロニキへ2時間ほど。
しかしここでアクシデントが。
日本選手団の、航空会社に預けた荷物がまったく届いていない…。
↑2,3個くらいの(無関係者の)荷物しか出てこずむなしく流れるコンベア
航空会社の人と女子48キロ級のYさんが交渉してくれ、どうやら翌々日の(この時点で0時を回っているから厳密には翌日)朝には届くとのこと。
さぁ困った。僕はこの段階で多分55キロちょっと。飛行機内では体重が減るということだけどさすがに52にはなっていないだろう。
だからサウナスーツや練習着、練習用のサンボ着、体重計、電気コンロ、食料などを持ってきていたのだけど、それらは全て預けた荷物のほうに入っている。
これ全部なしでどうやって減量やればいいんだよ?
それに、どうにかして減量をやるとしても現時点の体重が分からずに始め、進めていくなんて不安すぎる。
加えてこんな信用できない航空会社の約束だから明後日届くという約束も信用できるのかどうか。
さあ困った。
でも困っても自力ではどうしようもない。
空港にはなんとギリシャの選手がホテルへの送迎をしてくれました。
僕は柔道に詳しくないのでよく分からないんですが、イリアディス? というオリンピックでメダルを取った選手の弟さんが乗せてくれました。
助手席に乗った人がシートベルトをしようとすると、「そんなものするな」と手で払って(!)阻止。ものすごいスピードで飛ばす飛ばす。
途中検問でとめられてかなりビビッたけど有名な選手だからかほぼ顔パスだった。
そして僕たちが泊まるホテルとは違うホテルに着くと、写真を撮って大会関係者の証明のパスを作成。
こういうことは先に言ってほしいんですよね。予告無く撮られても平気なルックスしてないんだから←
その後また来るまで今度こそ僕たちが泊まるサンビーチホテルへ。
到着して部屋割りを決め、それぞれの部屋で休むことになりました。
同室になったのは68キロ級のO原さんと100キロ級のT矢さん。
その日はかなりの深夜に到着したため、すぐに就寝。ものすごい不安を抱えながら…。