今日はサンボの新人戦がありました。それぞれが3,4人の総当たり戦をやり、その中の一意が決勝トーナメントに出場して優勝を極める。僕は一応新人として(この大会にはサンボを始めて一・二年の人か、それ以上にキャリアがあってもそのくらいのレベルの人が出場する。僕は一応二年未満ということになる)出場。
正直、普段のスパーリングでは今回三多摩から出場する三人のうち、僕が一番スパーリングでは勝っているほうだから、責任は重大といえた。こういうプレっシャーには結構弱い僕だったりする(汗)。
体重差が4kg以上ある毎に2点のハンデがつくため、一応減量しなければならない。といっても僕は食べ物が食べられないというのに本当に弱く、結局間食を取らないという程度しかしなかったが。さすがにその日は朝から何も食べずに会場である大久保のスポーツ会館に向かった。
ダッフルバッグには大量のバナナを入れ、軽量が終わってからすかさず二本食べる。もう限界だった腹の虫がなんとか人心地(笑)。
第一試合。U選手というなかなか強そうな面構えで若い人だ。この人は僕と戦ったときが一番調子が悪く、タックルも投げ技も最後まで決まらなかった。ただ、僕のほうが様子を見すぎてしまい、消極的ということでパッシブをとられ、結局1-0で負けてしまった。最終的にこの人が決勝戦まで進み、そこで負けて準優勝することになる。
第二試合。I選手。この火との体重は具体的に分からないが、減量失敗のペナルティと4kg差の合計で最初からいきなり6点僕に入っていた。これはあまりにもかわいそうだろ…でも、適当に逃げても判定で勝てそうだな。そう思ったのが不味かった。正直、重い以外は怖いことは何も無かったのでけっこう投げ技を連発し、1点だけ加算して7-0になった。しかし、袖釣り込みの時に失敗して覆いかぶさられたら、それが投げと判定されたらしく7-4(これは試合の後で知った)、最後の20秒くらいで押さえ込まれてしまって7-8で負けてしまった。自分では7-4のつもりでいたので、これにはさすがに自分で自分に落胆しました…orz 点数の計算なんてするもんじゃない。
第三試合。K選手。この人、最初からいきなり両手を組んできて(プロレスのファンダメンタルポジションみたいなの。反則)、さらにおもくそ頭頂部から頭突きをかましてきやがった(ひきつり笑)。たまらずダウンしてひとしきり痛がった後、ふと相手を見たら、相手まで痛がってる! おい!! 俺は目の上に食らって、そっちは頭のてっぺんだぞ!! 痛いわけないだろうが!! これはあれだ。Jリーガーが相手の髪の毛がふれただけで顔を抑えてうずくまるというアレだ。怒りを通り越して笑えてきた(笑)。
しかしこの人はそんなこととは無関係にすげー力が強く、押さえ込みを中心に徐々にポイントを稼がれていった。最後の三十秒あたりで膝十字の体勢に入ったのだが、うまくずらされ、極めなおしているうちにタイムアウト。これで三敗目。
くっ…まぁいいんです、自分が負けたことで相手が幸せになったんですから。自分が犠牲になって相手が幸福になる。これぞクリスチャン愛…
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…なわけあるか!! チ・ク・ショ・ヲ~!! こんなんで引っ込みがつくかー!!
幸い、自分で自分の足りない部分のいくつかはわかっているし、今日の試合を見て他の人たちも、自分では気づかなかった致命的な穴を指摘してくれた。これからはそれを埋めるように頑張っていこう。
大会の総評でサンボ連盟のM元選手が、優勝や準優勝したり、数人の健闘した選手の名前を挙げてアドバイスしてくれたのだが、最後に一勝もしていない僕の名前を挙げ、「立ち技や投げ技には見るべきものがあったが、試合運びの面をもっと勉強すれば上を狙えるようになる」と言ってくれて、これにはとても驚いたとともに感激した。
これからは意識して自分が苦手な練習を重ねて、弱点を克服していきたい。