くそー、せっかく二、三週間ぶりにサンボに行ったのに、日にち・時間変更で誰もいなかった…orz
HPをチェックしてなかった僕が悪いんだけど、知らずに来た人がもう一人。Tさん(合気道を教わってるのとは別の方)は自転車で二十分のところに住んでるらしいけど、僕は電車で一時間半、往復1100円ですわ…。
さて、結局三時間にわたる電車の旅をしただけ僕。その間に、数日前買っておいた小説
『東京ナイトメア』を読了。相変わらず薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズで、これがシリーズ第二作。
去年8月の引越しまで、『小説は売らない、売る本だったら最初から買わない』をポリシーとしていた僕でしたが、このシリーズでついにそれを捨てることにしました。まさに読み捨てにふさわしい娯楽小説、という存在を思い知らされたというか。
このシリーズ、猿マン(『サルでも書けるマンガ教室』の略。著者・竹熊健太郎、相原コージ)にある少年漫画の『敵の出現→挑戦→突破→敵の出現→挑戦→突破→ラスボス』パターンをそのまま毎回踏襲しています。今作の最後あたりに出てきた一文に「私は自分が一昔前のロールプレイングゲームの主人公になったような気がした」←うろおぼえ とありましたが、これはきっと、自分の作品をこう皮肉った自虐に違いない。そうに違いない。相変わらず泉田と薬師寺のかけあいは機知と毒に富んでいるけど、悪く言うと『いつもどおり捻っているだけで捻りがないワンパターン』。この程度田中氏なら脊髄反射レベルですらすら書いてることだろう。このシリーズ、やはり作者が述べてるとおりストレス解消レベルの作品で、力がまるで入っていない。
なので、読者に雑学的知識を与えないし、読み返してどうというものでもない。ただ、読んでる時間だけは楽しいのでつい読んでしまう。たとえるなら一昔前のコムロファミリーや今のハロプロ系統のアイドルや歌う曲みたいな、売れるポイントだけを踏まえてポロポロ量産した、タコヤキみたいな感じの、ファーストフードみたいな、とにかくそーいう、アレだ(なんのこっちゃ)。
別に批判してるわけではないです。読んで楽しい娯楽小説、十分じゃないですか。実際、このシリーズ見つけたらまた読みますし。ただ、飽きたら読まないですけど。コムロ~やハロプロも同様ですね。
とにかく思うのは…ストレス解消しただけで印税ガッポと入ってくるなんて、羨ましいなぁ~てことです(笑)。